【新唐人2015年05月04日】中国の三大石油会社の1つ、中国石油化工のナンバー2が調査を受けた後、トップである会長が退任し、後任として中国工程院の王玉普(おう ぎょくふ)副院長が選ばれました。この人事異動の狙いは、周永康以上の大物だとも言われています。
中国石油加工=シノペックでは過去半年の間に19人もの幹部職員が粛清されました。今年3月、トップの傅成玉(ふ せいぎょく)会長も、中国石油化工の問題の多さを認めました。
中国石油化工 傅成玉会長
「たとえ大トラがいなくても、腐敗がないとは限らないため、粛清は必要です」
この発言から約2か月後の4月30日、64歳の傅成玉会長が突然、退任しました。これまでの報道によると、傅成玉会長はすでに国家公務員クラスの待遇を獲得し、あと2年は会長職にとどまれると見られていただけに、この退任劇は様々な憶測を呼びました。
上海の人権派弁護士 鄭恩寵氏
「狙いは周永康以上の大物でしょう。曽慶紅も含めます」
中国石油化工は曽慶紅(そう けいこう)の牙城と言われていますが、傅成玉前会長は80年代初頭から曽慶紅の助手を務めていました。
上海の人権派弁護士 鄭恩寵氏
「中国の三大石油会社は中国最大のドル箱です。曽慶紅は石油閥の出身です。江沢民は曽慶紅、周永康を通じて、政法系統、軍隊、経済の命脈を制御しました」
今回の退任劇は、中国の三大石油会社で行われる大規模人事異動の幕開けだとの分析もあります。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/04/a1194861.html (中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)